はじめに
我が家の投資は、米国株と国内株で役割をはっきり分けています。
米国株は、S&P500を中心としたインデックスに基本的におまかせです。銘柄選びで悩むことはほとんどありません。
一方の国内株は、高配当・連続増配・株主優待・割安さなど、そのときどきの軸で気になった銘柄に色々と手を出してきました。気づけば、家族5人の名義で個別株が43銘柄まで増えています。
ここでふと疑問が出てきました。
「結局、自分はどんな業種に偏っているんだろう?」
そこで今回は、東証33業種とTOPIX-17区分という公式の物差しに合わせて、我が家の国内株の保有状況を整理してみました。
東東証33業種とTOPIX-17区分とは
東証の上場企業は、証券コード協議会が定める33の業種のどれかに分類されています。この33業種を投資の使い勝手に合わせて17にまとめ直したのがTOPIX-17区分です。
- 33業種:細かい分類(例:陸運業、海運業、空運業、倉庫・運輸関連業)
- 17区分:ざっくり分類(例:上の4つはまとめて「運輸・物流」)
33業種と17区分の対応は、JPXが公開している一覧表で確認できます。
▶ 東証業種別株価指数・TOPIX-17シリーズ 業種対応表(JPX・PDF)
各銘柄がどの業種に属するかは、日本取引所グループ(JPX)が毎月公開している「東証上場銘柄一覧」で確認できます。今回はこの一次資料(2026年8月31日時点)で1銘柄ずつ照合しました。
集計のルール
- 対象:家族5名義(夫婦+子ども3人)の国内個別株43銘柄
- 基準:2026年9月時点の評価額ベースの構成比
- 除外:ETF・REIT(業種がひとつに定まらないため)
- 口座:NISA・特定口座・ジュニアNISAなどは区別せず合算
結果①:33業種のうち「18業種」を保有、「15業種」が空白

33業種のうち、保有しているのは18業種。ちょうど半分近くが空白という結果でした。
特にTOPIX-17区分で見ると、次の3区分は丸ごと1銘柄も持っていません。
- 医薬品
- 運輸・物流(陸運・海運・空運・倉庫)
- 不動産
色々手を出しているつもりでしたが、意外と偏っていることが分かりました。
結果②:構成比トップは「金融」

構成比の上位はこちらです。
- その他金融業:17.3%
- 卸売業:12.5%
- 建設業:11.0%
- サービス業:9.9%
- 食料品:7.6%
金融系(その他金融・証券・保険・銀行)を合わせると約30%。国内株の3割が金融という状態でした。
中でもオリックスは、家族5名義で保有しているため、1銘柄だけで全体の約15%を占めています。
優待目当てで家族名義に分散して買って、その後値上がりを続けた結果、業種としてはかなり集中していたわけです。

なぜこうなったのか(自己分析)
振り返ると、銘柄選びの軸がそのまま業種の偏りに表れていました。
高配当・増配の軸 → 金融、商社、通信に集まる
リース(オリックス、三菱HCキャピタル)、商社(伊藤忠、丸紅、双日)、通信(NTT、KDDI、ソフトバンク)は、どれも高配当株の定番どころです。
株主優待の軸 → サービス業や小売が増える
ラウンドワン、エディオン、パーソルなどが該当します。
逆に、配当利回りが低めの業種は視野に入っていなかった
精密機器(医療機器など)や医薬品の大型株は、成長性は高くても配当利回りは1%台が中心です。高配当の軸で探していると、自然と候補から外れていました。
ちょっとした発見:業種分類は意外と直感と違う
JPXの一覧で照合してみると、自分のイメージと違う分類がありました。
- 北の達人コーポレーション:健康食品や化粧品の会社ですが、分類は「化学」
- SBIグローバルアセットマネジメント:金融っぽい社名ですが、分類は「サービス業」
- オムロン(保有はしていません):血圧計のイメージが強いものの、分類は「電気機器」
業種で分散を考えるなら、社名やイメージではなく一次資料で確認するのが大事だと実感しました。
空白の業種を調べてみるシリーズを始めます
持っていない業種がこれだけあるなら、「なぜ持っていないのか」「持つならどんな企業があるのか」を1つずつ調べてみようと思います。
予定しているテーマはこちらです。
- 医薬品
- 精密機器(医療機器)
- 陸運(鉄道・物流)
- 空運・海運
- 不動産
- 非鉄金属・金属製品
- ゴム・ガラス土石
- 繊維・パルプ紙
- その他製品(ゲーム・玩具)
- 水産・農林
「空白を埋めるために買う」ことが目的ではありません。知らない業種を知ることで、自分のポートフォリオの癖を客観的に見られるようにするのが狙いです。
次回は、最近血圧計を買ったことをきっかけに調べた**「医療機器(精密機器)」**編の予定です。
まとめ
- 我が家の国内個別株は、33業種中18業種を保有、15業種が空白
- TOPIX-17では医薬品・運輸物流・不動産がゼロ
- 金融系が約3割で、オリックス1銘柄で約15%
- 偏りの原因は、高配当・優待という自分の銘柄選びの軸そのもの
自分のポートフォリオも、一度業種で並べてみると意外な発見があるかもしれません。
※本記事は筆者の保有状況の整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は2026年9月時点のものです。
参考リンク
▼業種の対応を確認する(公式)
- 東証業種別株価指数・TOPIX-17シリーズ 業種対応表(JPX・PDF)
33業種がTOPIX-17のどの区分にまとまるかを、1枚で確認できる公式の対応表です。 - 東証上場銘柄一覧(JPX)
全上場銘柄の33業種・17業種を収録したExcelファイルで、毎月更新されます。 - 業種関係の公表資料(証券コード協議会)
所属業種は毎年4月と10月に見直されます。業種変更の履歴を確認できます。
▼仕組みをわかりやすく知る(解説)
- TOPIXを区分して見る(業種編)|東証マネ部!
JPX総研による解説記事です。33業種の成り立ちと17業種への再編の経緯がわかります。 - 株式の「セクター」とは?|野村アセットマネジメント
33業種・17区分の代表銘柄と、景気敏感かディフェンシブかといったセクターの特徴を解説しています(代表銘柄は2024年10月末時点)。


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