こんにちは、トラセルです。
楽天グループの株主優待が届いて、案内を見た瞬間にびっくりしました。
「楽天モバイル」の音声+データ30GB/月プランを6ヶ月無料(継続要件あり)
あれ、1年無料じゃないの?
結論から書くと、条件を満たせばちゃんと1年使えます。ただしその条件がクセモノで、知らずに「貸株」を設定していると、それだけで権利が消えます。ここを取り違えると、年間3万円以上の価値を自分で捨てることになります。
この記事では、継続要件の中身と、意外と語られない「受け取るときのSIMの選び方」まで整理します。
先に結論:3つのポイント
- 基本は6ヶ月無料。継続要件を満たすと追加で6ヶ月延び、最大1年になる
- 継続要件のカギは「株主番号を変えないこと」。全株売却と貸株設定がNG
- 受け取るときはできる限り「物理SIM」を選ぶ。eSIMだと機種変更で大変な目に遭います
【最初に確認】第29期の申込は、すでに終了しています
まず、これから申し込もうと思って検索してきた方に、先にお伝えしておきます。
2025年12月末時点の株主を対象とした第29期の優待申込は、2026年5月15日で受付が終了しています。今から第29期分に申し込むことはできません。
ですので、これから優待を狙う方は次の期(第30期)に向けて動くことになります。第29期と同じ設計であれば、必要なのはこの2つです。
- 権利確定日(12月末想定)の時点で100株以上を保有していること
- その時点で貸株設定を外しておくこと(理由は後述します。ここが一番の落とし穴です)
優待内容は期によって変わる可能性があるので、実際に動く前に必ず楽天グループの株主優待ページで最新のリリースを確認してください。
優待の中身:30GB/月が6ヶ月無料、継続で最大1年
第29期の内容を整理すると、こうなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 2025年12月末日時点の株主名簿に記載され、100株(1単元)以上を保有する株主 |
| 優待内容 | 楽天モバイル 音声+データ30GB/月プラン |
| 基本の無料期間 | 6ヶ月 |
| 継続特典 | 継続要件を満たすとさらに6ヶ月延長(合計で最大1年) |
| 申込期限 | 2026年5月15日で受付終了 |
※第29期の内容。次期は変更される可能性があります。
「6ヶ月無料」という表記だけを見ると損した気分になりますが、持ち続けていればちゃんと1年分もらえる設計です。要するに「短期で売り抜ける人には渡しませんよ」という制度になっている、ということですね。
これ、金額にするといくら?
ピンとこないので、お金に換算してみます。同等の30GBをpovoで買うと「30GB(30日間)」が月2,780円。これを1年分にすると、年33,360円です。
我が家は家族3人分の名義で優待を活用しているので、単純計算で年間およそ10万円の通信費に相当します。100株の投資でこのリターンは、かなり効率がいい部類だと思います。
継続要件のキモは「株主番号を変えないこと」
ここからが本題です。追加6ヶ月をもらうには「継続保有」と判定される必要があるのですが、企業側は株主番号で同一人物かどうかを見ています。
つまり、株主番号が変わった時点で「別の株主」と扱われ、継続が切れます。保有し続けているつもりでも、番号が変わっていればアウトです。
落とし穴①:途中で全部売ってしまう
期の途中で全株を売却し、判定日までに買い直したとします。持ち株数だけ見れば条件を満たしているように思えますが、一度ゼロになった時点で株主番号が振り直されるため、継続保有としては扱われません。
- ◯:ずっと100株以上を保有し続けている
- ✕:いったん全株を売却し、判定日までに買い直した
「一部だけ売って100株以上を維持する」のであれば継続は保たれますが、そもそも判定日をまたぐ期間は触らないのが一番安全です。権利確定日の前後は値動きも荒くなりがちなので、優待目的の株で細かい売買をするメリットはあまりありません。
落とし穴②:貸株設定(こっちが本命の罠)
そして、私が一番注意してほしいのがこれです。
貸株にしていると、株主番号が変わります。
証券会社に株を貸し出している間、名義上の持ち主は自分ではなくなります。その結果、企業側からは同一株主と判定されず、継続保有の権利を失います。
厄介なのは、貸株は「金利がもらえるお得な設定」として自分でONにしているケースが多いことです。年0.1%程度の貸株金利のために、年3万円以上の価値がある優待を失う。冷静に考えれば完全に割に合いません。
長期優待を狙っている銘柄は、貸株の設定を必ず確認してください。仕組みの詳細はこちらで解説しています。
【重要】受け取るときのSIM選び。物理SIMとeSIM、どっちにすべきか
ここは意外と語られていないのに、後から効いてくる分かれ道です。私は実際にここで失敗しました。
楽天の優待SIMは、申請時にeSIMと物理SIM(pSIM)のどちらかを選べます。まず一般論から整理しましょう。
| 使い方 | 基本のセオリー | 理由 |
|---|---|---|
| 古い端末に入れて専用機にする | 物理SIM | 挿すだけで済む。古い端末はeSIM非対応のこともある |
| 今使っている端末にサブ回線として足す | eSIM | 物理スロットはメイン回線で埋まっているため |
ここまでは、どのサイトにも書いてある一般論です。ですが、楽天の株主優待SIMに限っては、この後半のセオリーを鵜呑みにしないでください。
楽天優待SIMは、eSIMだと機種変更で詰みます
私は当初、優待SIMをeSIMで受け取って運用していました。ところが端末を入れ替えようとしたとき、新しい端末へ移すことができませんでした。
調べてわかったのは、株主優待SIMは通常の楽天モバイル回線とは別物だということです。
| 通常の楽天モバイル | 株主優待SIM | |
|---|---|---|
| 管理場所 | my楽天モバイル(アプリ) | 株主様ご優待サイトの専用フォーム |
| eSIM再発行 | アプリから最短10分程度 | フォームから申請 |
| 手元に届くまで | 即日 | 約2週間〜1ヶ月 |
※2026年7月時点の各種公開情報より整理。株主優待SIMはmy楽天モバイルでは管理できません。
優待SIMは実態として「楽天グループが提供する別サービス」の扱いで、通常契約のような即時対応は期待できません。eSIMで運用していると、端末を替えた瞬間から数週間、通信が使えなくなるおそれがあるということです。
優待は「サービス」ではなく、あくまで株主への「おまけ」です。通常契約と同じ手厚さを前提にしてはいけない。ここを甘く見ていたのが私の失敗でした。
結論:迷ったら物理SIM。スロットが埋まっているなら”入れ替える”
楽天優待SIMのSIMタイプ選び
- 古い端末を専用機にするなら → 物理SIM(セオリー通り)
- 今の端末にサブ回線として足すなら → それでも物理SIMを狙う。メイン回線のほうをeSIMに移し、物理スロットを優待SIMに空けるのが賢い。通常のキャリア契約ならeSIM再発行はアプリで即日できるので、「移行が重いほうを物理SIMで確保する」のが正解です
- どうしてもスロットが空かない場合のみ → eSIM。ただし機種変更時に数週間止まるリスクを承知の上で
すでにeSIMで受け取ってしまった方も、同じ再発行フォームから物理SIMへ変更できます。ただし届くまでの待ち時間は発生するので、端末を替える予定があるなら早めに動いてください。
無料SIMの活用アイデア4選
30GBの無料SIM、ただ自分のスマホに入れるだけではもったいない。我が家で実際にやっている使い方を紹介します。
① 古いスマホに入れて「ほぼ0円のキッズスマホ」に
機種変更して家に眠っている古いスマホに優待SIMを挿せば、維持費ほぼ0円の子供用スマホが完成します。月30GBあれば、見守りアプリ、LINE、外出先での動画視聴まで十分カバーできます。
この使い方はセオリー通り物理SIMが正解です。端末専用機になるので、挿すだけで完結します。
② povoとの最強デュアルSIM運用
基本料0円の「povo2.0」を電話番号の維持用として入れ、データ通信を優待SIMで賄う組み合わせです。楽天の電波が弱い場所もau回線でカバーできるので、ほぼ0円なのに死角がないスマホになります。
この構成を1年間実際に運用して、かかった費用を全部記録しました。結果は年580円です。設定手順やpovoの「180日ルール」の実額まで、こちらで詳しく書いています。
▶ 【1年検証】子供のスマホ代は年580円でした。povo×楽天株主優待SIMと、SIM割り当てで詰んだ話
③ 車内エンタメ&カーナビ専用機
古いタブレットに優待SIMを入れて車に常備しておく使い方です。Googleマップをカーナビ代わりに使ったり、渋滞中に子供が動画を見たり。30GBという容量があるからこそできる贅沢な使い方で、我が家では長距離ドライブの必需品になっています。
④ 無料の専用ポケットWi-Fi(テザリング)
優待SIMを入れた端末をモバイルWi-Fiルーター代わりに持ち歩けば、メインスマホのギガを一切消費せずにノートPCやiPadを繋げます。リモートワークやカフェ作業が多い方には、これだけで十分元が取れます。
まとめ
- 楽天の株主優待SIMは基本6ヶ月無料。継続要件を満たせば最大1年まで延びる
- 継続のカギは「株主番号を変えないこと」。全株売却はNG、そして貸株設定が最大の落とし穴
- 第29期の申込は2026年5月15日で終了済み。次を狙うなら権利確定日までに100株以上を確保し、貸株を外しておく
- 受け取るときはできる限り物理SIM。eSIMだと機種変更時に2週間〜1ヶ月使えなくなる可能性がある
- 30GBを買えば年33,360円相当。家族3人分なら年約10万円の通信費に匹敵する
株主優待は「もらって嬉しいオマケ」で終わらせず、家計の固定費に組み込んでこそ真価が出ます。ただし今回のSIM選びのように、受け取り方を間違えると後から余計な手間が発生するのも事実。制度の条件も受け取り方も、最初に設計しておくのが結局いちばん安上がりです。要件定義を間違えると、やっぱり炎上するんですよね。
浮いた通信費は、そのまま積立に回してしまいましょう。固定費の削減は、一度仕組みにすれば毎月自動で効き続けます。
あわせて読みたい
- 【1年検証】子供のスマホ代は年580円でした。povo×楽天株主優待SIMと、SIM割り当てで詰んだ話
- 【未成年・家族名義対応】楽天グループ(4755)の株主優待SIMを活用して、通信費をスマートに見直す方法
- 貸株で「株主番号」が変わるカラクリの解説
参考リンク
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。優待内容・条件・申込期限は期によって変更される可能性があるため、必ず公式情報をご確認ください。記載内容は2026年7月時点のものです。


コメント