【1年検証】子供のスマホ代は年580円でした。povo×楽天株主優待SIMと、SIM割り当てで詰んだ話

運用検討あれこれ

子供のスマホデビュー、毎月の通信費が気になりませんか?

我が家では長女(小6)のスマホを「親のお古のiPhone + povo2.0 + 楽天株主優待SIM」という組み合わせで運用しています。始めてから丸1年が経ったので、今回は実際にいくらかかったのかを全部公開します。

結論から言うと、1年間の通信費は580円でした。月あたり約48円です。

そしてもう一つ。この1年で「SIMの割り当てを間違えると詰む」という、かなり重要な教訓を得ました。これから始める方には絶対に踏んでほしくない地雷なので、後半で詳しく書きます。

結論:1年間の実額は580円。内訳を全部出します

「ほぼ0円」という言い方はよく見かけますが、実際には完全な0円にはなりません。我が家の1年間の実額はこうです。

項目金額備考
楽天株主優待SIM(月30GB)0円株主優待なので通信料は無料
povo2.0 基本料0円トッピングを買わなければ0円
povo 維持用トッピング250円データ使い放題(6時間) × 1回
旅行時のスポット購入330円データ使い放題(24時間) × 1回
端末代0円親のお古のiPhoneを流用
年間合計580円月あたり約48円

※価格はすべて税込。2026年7月時点のpovo2.0トッピング価格に基づく。

povoは180日ごとに有料トッピングを買う必要があるので、本来は年2回の購入が必要です。ただし旅行時に買った330円のトッピングが、そのまま180日ルールのリセットを兼ねてくれます。結果として、維持のためだけに買ったのは250円の1回きりで済みました。

比較のために、同じpovoで普通にデータを買った場合を計算してみます。povoの「データ追加3GB(30日間)」は990円。これを毎月買うと年11,880円です。

つまりこの運用で、年間およそ1万1,300円を浮かせていることになります。子供が3人いる我が家からすると、将来この構成を弟たちにも展開できれば、効果はさらに大きくなります。

我が家の構成(3行まとめ)

  • 端末:親のお古のiPhone
  • 回線①(電話番号の維持用):povo2.0をeSIMで/基本料0円
  • 回線②(データ通信用):楽天株主優待SIMを物理SIMで/月30GB無料

※このeSIMと物理SIMの割り当てが、この記事で一番伝えたいポイントです。

なぜ楽天優待SIM 1枚じゃダメなのか

「楽天の優待SIMが月30GB無料なら、それ1枚でいいのでは?」と思いますよね。私も最初はそう考えました。でも、あえてpovoを組み合わせています。理由は2つあります。

理由①:優待は”いつか終わる”前提で番号を守る

これが一番大きい理由です。株主優待は企業の判断でいつ廃止・変更されてもおかしくありません。実際、楽天の優待SIMは第29期から継続保有の条件が変更されています。制度は動くものだと考えておくべきです。

もし優待SIMの電話番号でLINEを登録してしまうと、優待が終わった瞬間に番号が消え、アカウントの引き継ぎやSMS認証で詰みます。子供にとってLINEアカウントは友達関係そのものなので、これは避けたい。

そこで、基本料0円で維持できるpovoを「絶対に変わらないベースの電話番号」として確保し、LINEなどのアカウントはすべてpovo側の番号で登録しています。優待がなくなっても、番号は残る。この構造にしておくのが肝です。

理由②:楽天の弱点をau回線でカバーする

楽天モバイルのエリアはかなり改善されましたが、地下や建物の奥では今でも電波が弱くなることがあります。大人なら「圏外だな」で済みますが、子供に持たせている以上、繋がらない時間があるのは不安です。

povoはau回線なので、楽天が苦手な場所をしっかり補ってくれます。データは楽天、いざという時の通話はau。この二重化が、親の安心料として効いています。

【最重要】povoをeSIM、楽天優待を物理SIMにしてください

ここからが、1年運用して得た一番の教訓です。

デュアルSIMを組むとき、どちらをeSIMにしてどちらを物理SIMにするかは、正直「どっちでもいいでしょ」と思っていました。これが間違いでした。

私の失敗
当初、私は楽天優待SIMをeSIM、povoを物理SIMで設定していました。ところが端末を入れ替えようとしたとき、楽天優待eSIMを新しい端末へ移すことができませんでした。「機種変更くらい、アプリでサッとできるだろう」という前提が、まるごと崩れました。

なぜ楽天優待eSIMの移行は難しいのか

調べてわかったのは、株主優待SIMは通常の楽天モバイル回線とは別物だということです。

通常の楽天モバイル株主優待SIM
管理場所my楽天モバイル(アプリ)株主様ご優待サイトの専用フォーム
eSIM再発行アプリから最短10分程度フォームから申請
手元に届くまで即日約2週間〜1ヶ月

※2026年7月時点の各種公開情報より整理。株主優待SIMはmy楽天モバイルでは管理できません。

つまり、楽天優待SIMをeSIMで運用していると、端末を替えた瞬間から数週間、子供のデータ通信が使えなくなる可能性があるということです。子供のスマホが数週間まともに使えないというのは、けっこうな事故です。

優待は「サービス」ではなく、あくまで株主への「おまけ」です。通常契約と同じ手厚さを期待してはいけない。ここを甘く見ていたのが私の失敗でした。

一方、povoのeSIMは端末側で移せる

対照的に、povoのeSIMはiPhone同士であれば端末の「eSIMクイック転送」機能で、新しいiPhoneに移せます。キャリアへの申請を待つ必要がなく、その場で完結します。

この非対称性が、答えをはっきりさせてくれます。

結論:移行が”軽い”ほうをeSIMに、”重い”ほうを物理SIMに

  • povo → eSIM:端末側のeSIMクイック転送で自己完結できる
  • 楽天優待 → 物理SIM:カードを差し替えるだけで済む。申請も待ち時間も不要

幸い、株主優待SIMは申請時にeSIMと物理SIM(pSIM)のどちらかを選べます。すでにeSIMで受け取ってしまった人も、同じ再発行フォームから物理SIMへ変更できます(ただし届くまでの待ち時間は発生します)。

これから始める方は、最初の申請時に迷わず「物理SIM」を選んでください。私のように後から気づくと、数週間の待ちが発生します。

設定手順(povoのeSIM × 楽天優待の物理SIM)

割り当てさえ間違えなければ、設定自体は難しくありません。

  1. 楽天株主優待SIMを「物理SIM」で申請してiPhoneに挿入
    優待の案内に従って申請します。到着まで2週間〜1ヶ月ほどかかるので、早めに動くのがおすすめです。
  2. povoを「eSIM」で契約して追加
    povoはアプリから申し込めば、その場でeSIMを発行できます。
  3. 役割を割り当てる(ここが重要)
    「設定」>「モバイル通信」から、以下のように指定します。
    • デフォルトの音声回線 → povo
    • モバイルデータ通信 → 楽天モバイル

これで「通信は無料の楽天30GB、電話番号はpovoで恒久維持」という状態が完成します。

povoの「180日ルール」──実際いくらかかるのか

povo2.0は基本料0円ですが、完全に放置していると使えなくなります。ここは正確に把握しておく必要があります。

povo2.0の180日ルール
すべての有料トッピングの有効期限が切れた日の翌日からカウントが始まり、180日以内に有料トッピングを購入しないと利用停止の対象になります。(通話料+SMS送信料の合計が税込660円を超えた場合も、購入の代わりとして扱われます)

では最安でいくらか。2026年7月時点の常設トッピングで一番安いのは「データ使い放題(6時間)」の250円です。仮に維持目的だけで年2回買っても、年間500円、月あたり約41円にしかなりません。

我が家の場合は、後述する旅行時の330円が片方の枠を埋めてくれたので、維持専用の出費は250円1回で済みました。ただし旅行の時期が偏ると180日を超えてしまうので、そこは要注意です。

ちなみにpovoは期間限定トッピングが頻繁に出ます。2026年7月時点では「データ使い放題(2時間)180円」という枠もありました。維持目的なら、こういった期間限定を狙うとさらに安く済みます。

私はカレンダーに「povoトッピング購入」の予定を半年ごとに登録しています。うっかり忘れて回線が止まるのが一番もったいないので、ここは仕組みで防ぐのが正解です。

予想外に効いた使い方:旅行時の「330円テザリング」

1年運用していて、想定していなかったメリットに気づきました。家族旅行や長距離ドライブのときです。

旅行中は、車内で子供が動画を見たり、出先でマップを開いたりと、思った以上にギガを使います。家族全員のスマホで消費すると、あっという間に親のデータ容量がピンチになる。

そこで登場するのが、娘のスマホに入っているpovoです。povoには「データ使い放題(24時間)」が330円で用意されています。出かける日だけこれを買い、娘のiPhoneでテザリングをオンにして、モバイルWi-Fiルーターとして使うんです。

  • 移動中、タブレットで動画を見放題
  • 親のスマホも娘のテザリングに繋いでギガを節約
  • ホテルや出先でも通信量を気にせず使える

330円で、その日一日の家族全員分の通信を賄えるわけです。モバイルWi-Fiを別途レンタルすることを考えれば、圧倒的に安い。

しかもこの330円は、そのまま180日ルールのリセットも兼ねます。年に一度の家族旅行のタイミングで買っておけば、維持費とレジャー費を1回の支払いで片付けられる。年間580円という数字は、この重ね技で成立しています。

【重要】子供に持たせる前にやっておいた安全設定

ここは、この手の「格安運用」の記事であまり触れられないのに、親として一番大事な部分だと思っています。

大手キャリアで契約すると「あんしんフィルター」などのフィルタリングサービスが案内されますが、povoや優待SIMのような格安運用では、そうした手厚いサポートは前提にできません。だからこそ、iPhone側の機能で自分で固める必要があります。我が家がやったのはこの4つです。

設定目的
ファミリー共有+「お子様用アカウント」親のiPhoneから設定を管理できるようにする
スクリーンタイム(休止時間・App使用時間の制限)就寝時間帯に使えないようにする
コンテンツとプライバシーの制限年齢に合わないWebサイト・アプリを遮断する
「探す」で位置情報を家族と共有登下校や外出時に居場所がわかる

特に「購入とApp内課金を許可しない」設定は必須です。ゲーム内課金のトラブルは、通信費を1万円節約したのが吹き飛ぶ規模になり得ます。安く運用することと、安全に持たせることはセットで考えるべきだと思っています。

あわせて、位置情報の共有については娘本人にもきちんと説明しました。黙って監視するのではなく「迷子になったときに探せるようにしておくね」と伝えておくほうが、後々もめません。

正直に書く:この運用が向かない人

1年使ってきて「最強」と感じてはいますが、誰にでも勧められるわけではありません。当てはまる人は素直に別の選択肢を検討したほうがいいです。

  • 楽天株を保有していない/保有する予定がない人……この運用の前提が崩れます。優待目的だけで株を買うのは本末転倒なので、まずは投資判断として妥当か考えるべきです。
  • 「絶対に繋がる」ことを最優先したい人……デュアルSIMでカバーはできますが、大手キャリアの安心感には及びません。
  • 設定の手間をかけたくない人……デュアルSIMの設定、180日ごとのトッピング、優待SIMの年次更新と、地味な管理タスクが発生し続けます。
  • 端末を頻繁に買い替える人……優待SIMの移行には時間がかかります。物理SIMにしておけば大幅に軽減できますが、それでも通常契約ほど身軽ではありません。
  • 子供が通話を多用する人……povoの通話料は30秒22円です。LINE通話が中心なら問題ありませんが、電話をよくかけるなら別途かけ放題(5分以内550円/月)が要ります。

逆に言えば、すでに楽天株を持っていて、多少の管理を楽しめる人にとっては、これ以上ない選択肢だと思います。

まとめ

  • 「お古のiPhone + povo2.0 + 楽天株主優待SIM」で、子供のスマホ代は年580円(月約48円)で運用できた
  • povoをeSIM、楽天優待を物理SIMにするのが正解。優待SIMはmy楽天モバイルで管理できず、再発行は専用フォーム経由で到着まで2週間〜1ヶ月かかる
  • povoは基本料0円だが、180日以内に有料トッピングの購入が必要。最安250円で維持できる
  • 優待はいつ終わるかわからないので、LINEなどの登録はpovo側の番号で行うのが最重要ポイント
  • 旅行時は330円の24時間使い放題+テザリングで家族全員のギガを賄える。維持費のリセットも兼ねる
  • キャリアのフィルタリングに頼れない分、スクリーンタイムと課金制限は必ず設定する

固定費の削減は、一度仕組みを作ってしまえば毎月自動で効き続けます。ただし今回のSIM選びのように、「後から変えるコスト」まで含めて設計しないと、あとで痛い目を見るというのも学びました。要件定義を間違えると、やっぱり炎上するんですよね。

楽天優待SIMの取得方法や、子供名義での契約手順についてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせてどうぞ。

参考リンク

※料金は2026年7月時点の税込価格です。povoのトッピングは内容・価格の変更や期間限定の入れ替えが頻繁にあるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。株主優待SIMの手続き・所要日数は優待の期によって変わる可能性があります。

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